地方自治体もオンラインイベントを推進! どんなシステムを導入してイベント開催したか事例紹介

2020年に始まったコロナ禍は、イベント関連にも大きな変革をもたらすこととなりました。従来は、場所が用意されそこに人が集まって何かしらの催し物が行われる、いわゆるオフライン方式が大半でした。それが、3密を避けるために「YouTube」や「Zoom」、「Teams」などのクラウドサービスを用いたオンライン開催でのイベントが増加してきているのです。

この変化は、民間だけでなく行政のほうでも見られます。今回は、地方自治体が関わったオンラインイベントはどのように開催されているのか、そこで用いられているシステムや提供されているコンテンツなどについても紹介していきます。

IT企業とエンジニアのマッチングイベント!|島根県

「Rubyの聖地」でマッチング

島根県が主催し、ガリレオスコープが運営を委託されて開催しているのが「GO島根!ITエンジニア転職フェア@オンライン」です。島根県内に本社や勤務地があるIT企業複数社がオンライン上で出展し、転職先を探すエンジニアに向けてプレゼンや個別に相談などを行っています。

島根県は、プログラミング言語の1つである「Ruby」の開発者の出身地であることから、「Rubyの聖地」と呼ばれており、毎年ワールドカンファレンスが県内で開かれるほど、ITとの関連性が強い自治体です。イベントの対象者は、島根県にUターン、Iターンを考えている人、島根県のIT企業に興味がある人、島根県を含む地方への転職や移住を考えている人などです。

オフラインの雰囲気を再現

このイベントで用いられているオンラインイベントシステムは、委託運営元のガリレオスコープがローンチした「GALIMO(ガリモ)」です。GALIMOは、オンラインでもオフラインのときと同じような雰囲気でイベントを開催できることを最大の強みとしています。これを実現するため、以下のような特徴があります。

・実施するイベントの内容に合わせて、画面上のブースの位置を自由に設定できる。

・入場からアンケートまで、オフラインイベントと同じような流れを構築。

・オフラインイベントの知見を基に、人の動線を考慮した設計。

これらの特徴から、出展企業はもちろん、参加者も違和感なくイベントに参加できるため、内容に集中することができます。さらに、運営管理やアンケートの企画などは、GALIMOの専門チームが行うため、主催者の手間も省けます。ちなみに、このシステムはRubyで開発されています。

オンラインならではの便利機能も

GALIMOが、オフラインイベントと同じように参加できることは前項で説明しました。その上、オフラインイベントよりも便利な点がいくつかあります。

・参加者はプロフィールが設定できるため、企業側に自然と把握してもらいやすい。

・企業ブースはもちろんのこと、雑談スペースなどもあり担当者とコミュニケーションが取りやすい。

・企業紹介動画コーナーや、求人の詳細を掲載したスペースを設定でき、参加者はそれらを自分のペースで閲覧できる。

これらは、企業側にとってもメリットのある機能でしょう。多人数に効率的にプレゼンしつつ、気になる参加者には個別に雑談レベルからでもコミュニケーションが取れることは利便性が高いです。

オンラインで地域おこし隊員・役場職員募集フェア|北海道下川町

「スキを仕事に」したい移住者求む!

北海道下川町は、東京23区と同じぐらいの面積で、人口は約3200人です。スキージャンプが有名で、メダリストを3名も輩出している町です。自然豊かな環境の中で、町民同士の仲も良く、それでいて寛容的な雰囲気で移住者も多いことから、都市部からの移住先として注目されています。そんな下川町には、「シモカワベアーズ」という下川町起業型地域おこし協力隊がいます。移住者で構成されたこの協力隊は、「スキを仕事に」をモットーに、自分の仕事をしながら町内でのさまざまな活動に貢献することが主な活動です。その一環として、6期目の隊員と役場職員の募集や活動内容を紹介するオンラインイベントを開催する運びとなりました。2021年8月1日のオンラインイベントでは、1部と2部に分かれ、以下のようなスケジュールが組まれました。

1部

  • 下川町の紹介
  • 登壇者とのクロストーク など

2部

  • シモカワベアーズの活動内容紹介
  • 交流、質問コーナー など

多くの利用者に支持されるZoomを使用

このオンラインイベントはZoomで行われました。Zoomは、2011年創業のZoom Video Communications社が提供するオンラインミーティングシステムです。2011年創業ですが、知名度や普及度が急速に上がったのは2020年からです。コロナ禍で、オンラインでのやりとりの必要性に迫られた人々が用いるシステムとして、一気になじみのあるものになりました。利用者の多いシステムですが、あらためてZoomの特徴を挙げると、以下の2点になります。

  • 参加者はアカウントの取得は不要
  • 映像・音声が安定している

また、基本的な機能は無料で使えるというのも支持される要因の1つでしょう。

安定感のあるシステムで円滑なやりとり

Zoomを利用したことがある人は多くいることから、Zoomを用いたオンラインイベントは、参加しやすいイメージを与えることができます。主催者、参加者双方が操作方法に慣れていると、イベント内容に集中して参加できることは大きなメリットといえるでしょう。また、シモカワベアーズのオンラインイベントのように、主催者と参加者が双方向でコミュニケーションを取る時間が設けられている場合、安定したシステムでないと円滑にできないことがあります。その点、Zoomは独自の映像圧縮技術により、安定した通信を実現しているので、安心してプログラムに組み込めるでしょう。

オンラインツアーで特産品をアピール|大分県北部

自宅にいながら現地の特産品を味わえる

あうたび合同会社が展開している「あうたびオンラインツアー」に、大分県北部の自治体や関係機関などが企画協力し、「大分オンラインツアー」が全4回に分けて企画されています。この企画のユニークな点は、申し込みをするとツアー当日までに地域の特産品が自宅に届き(ツアー参加費は無料ですが、特産品は有料)、当日はそれらを味わいながらツアーに参加するというところです。実際の生産者や地域の人々の話を聞きながら特産品を味わうことで、自宅にいながらオフラインでのツアーのような感覚を体感できると好評です。特産品以外にも、博物館や寺社仏閣を回る行程も組み込まれており、非常に満足度の高いツアーとなっています。

Zoomに不慣れな人もしっかりサポート

こちらのオンラインイベントでも、Zoomが利用されています。オンラインツアーの時間が長めに設定されているため、なるべく通信環境の良い場所で参加することが望ましいでしょう。万が一、Zoomの使い方が分からないという人は、あうたび合同会社のオンラインツアー担当者に事前に連絡すればサポートを受けられます。

便利な機能で快適オンラインツアー

Zoomでは、ビデオの有無を切り替えることも可能です。このオンラインツアーでは、ビデオをオフにして参加することもできます。また、ビデオをオンにする場合でも、PCなどのスペックを満たせば背景をさまざまな画像に変更することもできるので、背景に映りこんでほしくないものがある場合は、利用することができます。