埼玉県警察がAI-OCRでDXを推進 インフィディオの「スマートOCR」導入

AIを使ったOCRサービス「スマートOCR」を展開しているインフォディオは2022年3月22日、埼玉県警察が2021年12月に同サービスを導入したと発表した。

手書きでも読み取り処理が可能

OCR(光学式文字読み取り装置)は、印刷物などの文字に光を当てて読み取り、テキストデータに変換するが、「スマートOCR」にはAIを搭載。独自開発のディープラーニングによる自動文字列認識機能で、手書き文字や白抜き文字、印鑑が押された文字などもテキストに変換できる。

また、画像のゆがみを補正する機能もあり、折り目で曲がった書類や写真で撮影した文書も整形して読み取れる。

読み取り方法も、スキャナーでの取り込みやスマホによる撮影、ファイルのアップロードなどさまざまな方法に対応しており、パソコンなどの操作に慣れていない人も利用が可能。FAXやメールで送られた文書からデータを自動で抽出することもできる。

紙文書のデジタル化で業務の効率化

警察では、日々の業務で多くの紙文書を取り扱っている。埼玉県警では、これらの紙文書をデジタル化することで業務効率化を図り、職員が付加価値の高い業務に注力できる職場環境を実現しようと、AI-OCRの導入に向けた検討を開始。21年12月にスマートOCRを導入した。

スマートOCRはこれまで、国税庁や法務省など多くの官公庁に採用されている。同社は「特に紙文書の取り扱いが多いとされる警察機関へのAI-OCR導入は業務最適化に大きな効果が期待される」としている。

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