コロナ禍の就活”1期生”は就活をオンライン化した企業に「好感」(63.7%)、「印象が良くなった」(56.2%)

~2人に1人が、オンライン説明会はコロナ後も定着してほしい~

サマリー

  • オンライン説明会/面接に対応した企業を、就活生は「デジタルツールを抵抗なく受け入れる」「コロナ禍を受けて迅速に対応」と評価
  • オンライン説明会はコロナ後も「定着してほしい」(54.1%)
  • 「自宅・自室にWi-Fi環境がある」「自分のパソコンを持っている」就活生は6割以上

調査概要

新型コロナウイルスが感染拡大を始めた2020年度に続き、2021年度もコロナ禍で新卒採用選考が進められています。

コロナ収束の兆しは見えないばかりか、前年以上の規模で感染が広まったからか、より多くの企業が採用選考をオンライン化してきています。コロナ禍の就活生として”2期生”となってしまった就活生たちは、2020年度の就活を経験した先輩たちの背中を見ながらオンライン選考を乗り切っているようです。

まるごとDXで紹介した前々回の調査レポートでは、デジタルツールやオンラインに抵抗のないデジタルネイティブ世代にとって、選考のオンライン化によって「移動時間がかからない分多くの説明会に参加できる」「交通費や宿泊費など経費がかからないため遠方や複数企業の選考にも参加しやすい」といったメリットを生み出すものでもあることが明らかになりました。

そうしたメリットは就活生側だけでなく、企業側にもあるのでしょうか。実際に採用選考をオンライン化した企業に対して、就活生による評価が上がったといったことは考えられないのでしょうか。

そこでまるごとDXでは、2021年4月の新卒採用に向けて2020年4月~2021年3月に就職活動を行った新社会人を対象に調査を実施。採用選考をオンライン化対応した企業への評価や、アフターコロナでもオンライン選考が定着してほしいか、オンライン就活を経験した”1期生”たちの意見を聞きました。

調査結果

オンライン説明会/面接に対応した企業を、就活生は「デジタルツールを抵抗なく受け入れる」「コロナ禍を受けて迅速に対応」と評価

就活生にとって、選考を受けるためにエントリーした企業は、将来自分が社員として働く可能性のある会社でもあります。感染症対策に取り組んでいるかどうか、社会環境の変化に対応できているかどうかなど、企業の姿勢や態勢を知るための機会になるとも言えるでしょう。

実際のところは、感染症対策として採用選考をオンライン化対応した企業について、就活生たちはどのように感じているのでしょうか。企業の評価に対する考えを聞いてみました。

「デジタルツールを抵抗なく取り入れるところが良い」と回答した人は66.4%、「コロナ禍を受けて迅速に対応できるところが良い」は65.7%でした。また、採用選考をオンライン化対応した企業に対して「好感が持てる」と答えた人は63.7%、「応募者の安全に配慮しているところが良い」と答えた人は63.0%でした。

6割を超える就活生が、感染症対策のためオンライン対応した企業を評価していることが分かります。

Q. オンライン説明会や面接を導入している企業に対してどう思いますか?(n=146)※必須回答

オンライン説明会はコロナ後も「定着してほしい」(54.1%)

会社説明会や面接のオンライン化が進んだことにより、メリットもあれば、デメリットもありました。しかしながら、メリットについては今後も享受しつつ、ツールや回線の改善によってデメリットを解消していくことで、よりよい採用選考へと進化していくことが可能かもしれません。

オンライン就活を体験してみて、アフターコロナの就職活動でもそのまま定着した方が良いのか、それともコロナ以前と変わらず直接顔を合わせての対面式に戻った方が良いのか、就活経験者たちの考えを聞きました。

「オンライン【説明会】はこのままコロナ後も定着した方が良い」に対して「そう思う」が17.8%、「どちらかと言えばそう思う」が36.3%でした。合わせて54.1%の人がオンライン説明会の定着を期待しています。

また、面接について「オンライン【面接】はこのままコロナ後も定着した方が良い」に「そう思う」と答えた人は15.8%、「どちらかと言えばそう思う」は32.9%、合わせて48.7%がコロナ以降もオンライン面接が定着することを望んでいます。

Q. オンライン説明会や面接を導入している企業に対してどう思いますか?(n=146)※必須回答

「自宅・自室にWi-Fi環境がある」「自分のパソコンを持っている」就活生は6割以上

2020年度に就職活動をした大学生たちの生まれた1998年ごろは、Windows 98が発売されたタイミングです。スマートフォンでメッセージアプリを使いこなし、ビデオ通話で友人と交流し、YouTubeで動画を見るといったように、インターネットの普及とともに成長してきた世代にとって、オンラインツールは日常的に使うもの。もはやなくてはならないものです。

オンラインで就職活動をするにあたり、「オンラインでのやりとりに抵抗はない」と回答した人は63.7%、「デジタルツールに抵抗はない」と回答した人は58.9%でした。

また、「自宅、自室にWi-Fi環境がある」人は67.8%、「自分のパソコンを持っている」人も61.7%。「説明会や面接には主にスマートフォンで参加」(41.8%)、「コワーキングスペースやシェアオフィスを利用」(41.1%)といった選択肢もあることから、オンラインでの就職活動に対応できる就活生は、かなり多い状況だと言えそうです。

オンライン就活について、あなたに当てはまるものを答えてください。(n=146)※必須回答

調査手法

調査期間:2021年7月16日~22日
調査対象:2020年4月~2021年3月に就職活動を行っていた2020年度就活生 146人
調査方法:インターネット調査

まとめ

今回の調査では、コロナ禍で就職活動を経験した2020年度の就活生たちの多くが、会社説明会や面接をオンライン化して感染症対策を行った企業を評価していることが分かりました。

インターネットを使いこなす世代にはウェビナーツールやWi-Fi環境、デジタル機器への抵抗感が少なく、オンラインへの順応も早いため、就活生たちはアフターコロナにおいてもオンライン選考が定着することを望んでいるようです。

日本国内にて新型コロナウイルス感染症が拡大し、多くの学校が臨時休校となったのが2020年3月のことでした。例年どおりであれば3月に会社説明会、6月に選考がそれぞれスタートしますが、この年は多くの企業が採用スケジュールを見直すことになりました。その後、急ごしらえのオンライン化により採用活動は再開しましたが、準備に十分な時間をとることができませんでした。慣れない中で進めた選考は、企業側にとっても、就活生側にとっても、十分には満足できるものではなかったかもしれません。それでも感染症対策のためにとオンライン化に奔走した企業の姿勢は、就活生たちにしっかりと伝わっていたのではないでしょうか。

現在、コロナ禍において”2期生”たちの採用活動が行われています。昨年に比べ、企業側のオンライン化への取り組みも進んでいることでしょう。アフターコロナを見据え、採用選考方法をさらに進化させていく必要がありそうです。

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