意見募集プラットフォーム「アイデアボックス2.0」をリリース 千葉市に無償提供

政策検討プラットフォーム「アイデアボックス」を提供している自動処理は2022年1月6日、アイデアボックスをより使いやすく全面的に改良した「アイデアボックス2.0」をリリースしたと発表した。

同社はリリースを機に、先着10団体に対し3月までアイデアボックスを無償提供。第1号となった千葉市では無償提供を受け、市民からデジタル格差の解消やスマートシティ推進に向けた意見を募集している。

政策検討から企業内での活用と利用幅が拡大

アイデアボックスは、自動処理が開発したオンライン討論システムで、2010年の創業当初、「国民の思いを行政に直接届ける」を目的にリリースされた。

内閣府や内閣官房、文部科学省、経済産業省など国の省庁のほか、三重県や高松市などの地方自治体で、住民からの意見やアイデアの募集に利用されるなど、政策検討意見募集プラットフォームとして国内で最も長く運用されている。

もともと官民対話の目的で開発されたが、昨年12月には大手民間企業での社内運用も始まり、利用の幅も拡大。同社では全面リニューアルを進めていた。

デザインを一新し、読みやすく使いやすく

今回のリニューアルでは、「アイデアを見やすく」「コメントしやすく」「投票もしやすい」「政策実施もしやすい」をコンセプトに改善を図った。

従来のアイデアボックスはアイデアがトップページで読めないデザインになっていたため、トップページにアイデアを並べ、アイデアが中心となるデザインに変更。アイデアがどう扱われたのか、進捗を表示できるようにした。

また、政治家や管理職、顧問など決定権者が支援を表明できる機能を追加。課題解決に向け部署間や関係者同士で連携を図りやすくなるよう改良した。

意見へのタグ付けでは、AIを活用して文章の論旨に沿ったタグを付けられるようにした。AI を使ったタグ付けは、名古屋工業大学と共同で研究し実装を進めた。

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プレスリリース

アイデアボックス公式サイト