石川県が誇る山中漆器のブランディングをDXで支援 日本ユニシス

日本ユニシスは2021年10月5日、石川県の伝統産業、山中漆器の需要創出に向けたブランディング事業の一環として、山中漆器連合協同組合やIT関連企業のインフォーズと共同で、山中漆器のオンラインストアを10月から開設したと発表した。

同組合の販売戦略は、展示会での出展や取引先企業との商談、オンライン展示会といったBtoBが中心だったが、今回はBtoCのターゲット層として20代から40代のミレニアム世代を設定。この世代の行動特性を見据え、クレジット決済機能を実装したオンラインストアを新たに開設することになった。

山中漆器は、石川県加賀市の山中温泉地区で作られる漆器で、400年以上の歴史がある。木製品に漆を塗る「木製漆器」と樹脂に塗料を塗る「近代漆器」があり、2つ合わせて全国一の生産高を誇る。

プロダクト、サービス、コミュニケーションを3つの柱とした戦略を策定

デジタルを用いた山中漆器ブランディング事業

山中漆器のブランディング事業は5カ年の産業振興計画で、経済産業省の伝統的工芸品産業支援補助金が用いられている。2021年度は、オンラインストアの開設のほか、情報発信の準備として組合員向けのSNS勉強会を行っている。2022年度は、産地から発信した情報に対する消費者からの要望、意見、情報を新たな商品開発や情報発信に反映する双方向性の高いデジタルマーケティングを計画している。

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山中漆器オンラインストア