インターネット関連事業を手がけるデジタルガレージの子会社、DGコミュニケーションズ(DGC)は2021年10月28日、個人所有のスマートフォンに施設内情報を直接配信する実証実験を新潟県立自然科学館で11月から開始すると発表した。同館の「スマホで探検!かがくかん」イベントの一環として行われ、期間は2021年11月1日から、11月29日まで。
DGCは、今回の実証実験をもとに今後、観光施設や博物館のほか、店舗や商業施設、マンションギャラリーなどでもサービスを展開していく。
新開発のSonicBeaconを利用
DGCは実証実験に、高周波音を利用した位置情報測位システム「SonicBeacon」を利用している。同システムは、デジタルガレージがコアパートナーとともに運営するオープンイノベーション型の研究開発組織「DG Lab」が開発した。
SonicBeaconは、特定のスポット付近に設置されたスピーカーから発せられる高周波を、スマートフォンのマイクで検知しユーザーの位置を確認するシステムで、高周波はほとんど人には聞こえない。Webサイト上で動作するため、アプリケーションのダウンロードなどの手間がかからず、ユーザー自身のスマートフォンを使うので感染対策にもなる。
場所に合わせてクイズを配信
「スマホで探検!かがくかん」での技術実証では、自然科学館内に5カ所の案内スポットを設置。来館者がスポットに近づくと、そのスポットに関連するクイズコンテンツを、音声ガイダンスとともにスマートフォンに配信する。これによって、来館者は混雑を避けつつ、館内をより楽しみながら回れるようになる。
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