SaaS型複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運用するAnother worksは2021年8月27日、岐阜県垂井町と連携協定を締結し、自治体業務に複業(副業)人材を登用する実証実験を始めたと発表した。同町は複業クラウドを使い、DX推進や業務のデジタル化にあたる「DXアドバイザー」の募集を行う。
国がDX推進計画を進め、自治体も庁内業務のデジタル化が求められるなか、垂井町ではDXを推進するための人材確保が課題となっていた。このため、専門的な知識を持つ優秀な人材を複業人材の中から登用することになった。
登用者選定のスケージュルと業務
登用された人はオンラインを通じて定期的に業務を行い、DX推進に向けた課題の抽出やロードマップの策定、システム導入支援などを行う。
公募期間は2021年9月10日までで、10月中旬に登用者を内定。11月1日から5カ月間、業務にあたってもらう。
複業クラウドとは
スタートアップ企業のAnother worksが開発したSaaS型の複業マッチングプラットフォーム。企業や自治体は毎月定額料金で、複業を希望する登録者の中から求める人材を探し、無制限に折衝できる。また、採用者が決まっても成約手数料がかからないため、採用コストを削減できる。
一方、複業希望者は無料で登録や利用ができ、求人案件に直接エントリーもできる。企業から直接スカウトが届くこともあるので、仕事を得る機会が広がる。
全国15自治体と連携協定
Another worksは9月2日現在、垂井町をはじめ全国15自治体と連携協定を結び、複業人材登用の実証実験を行っている。同社では「2022年中に47都道府県での複業人材登用を実現したい」としている。