営業DXプラットフォーム「 Sales Crowd(セールスクラウド)」を運用するアイドマ・ホールディングスは2021年7月20日、プラットフォームのアルゴリズムやシステムを大幅に改善し、全体の処理速度を高速化することに成功したと発表した。
Sales Crowdは、全国680万件以上の法人リストを内蔵しており、パソコンなどの端末からクリックするだけで、相手に電話をかけたりダイレクトメールを送信したりできる。また、電話をかけた件数や結果も記録でき、結果を社内で共有することで効率的な営業活動や課題の改善につなげられる。
同社は約5年前にサービスを開始したが、利用者数の増加によって、ピーク時の負荷が予想を超え、接続障害やデータ表示の速度低下などが起きていた。このため、システム改善に取り組んでいた。
今回の改善点
・処理能力の高いクラウドサーバーへの変更
従来のサーバーから処理能力の高いクラウドサーバーに変更した。新たなクラウドサーバーは拡張性に富み、急激なアクセス数の増加などにも対応できる。これによって、全体速度が60%改善した。
・機能別の高速化
サービス内容は変えずに、システムの内部処理全体を見直した。コード全体の無駄な処理や構造を整理し、各処理において1秒〜3秒程度の速度アップを図った。
この結果、アプローチリスト一覧の表示速度が6.7秒から 1.5秒になり、アプローチリスト作成のデータ生成速度も平均64.3%改善した。
今後の改善予定
7月中をめどにさらなる機能の改善を予定している。
・SFA(セールス・フォース・オートメーション)とMAの一覧表示をスピードアップ
・メールDMの速度を1時間当たり2万件から12万件に