契約書の不備や法令違反などをチェックする契約審査プラットフォーム「LegalForce」を提供しているLegalForce社は2021年7月1日、同プラットフォームを導入した企業や法律事務所との有償契約件数が1000件を超えたと発表した。
「LegalForce」は契約書を作成する際の条文の不備や法令違反のリスクを、AIがチェックするサービス。条文検索や契約書のひな形、書式集を提示する機能などもあり、品質の高い契約書を効率的に作成できる。
2019年4月の正式版リリースから、2年余りで1000を超える企業、法律事務所と有償契約を結ぶまで利用者が拡大した。
LegalForceの主な機能
1.チェック機能
契約書をアップロードすると、AIが数秒で不利な条文や欠落している条項を指摘する。自社のひな形を設定しておけば、ひな形との比較によるチェックも可能。業務委託契約では、下請法違反のおそれのある文言もチェックできる。
2.文書のチェックやリサーチを効率化
Wordをアドインで追加でき、スムーズにWordを起動できるほか、修正内容も自動で保存される。リサーチ機能で、キーワードを入力すれば過去の契約書の中から必要な条文を検索できる。
3.ひな形集や修正文例などで一定水準の品質を保持
契約書をチェックした際、リスクの指摘とともに弁護士監修の修正文例や解説文も表示される。弁護士が作成した500点以上のひな形集があり、経験の乏しい担当者もひな形を参考に文書を作成できる。
弁護士2人が起業
LegalForce社は2017年、大手法律事務所出身の弁護士2人によって設立された。弁護士としての知識、経験と独自のAI技術を組み合わせ、企業法務の質の向上、効率化のためのソフトウェアを開発、提供している。