新型コロナウイルスの流行により、転職イベントを開催する企業の中にも、リアルイベントからオンラインイベントを主体に開催する企業が増えてきました。
転職イベントにおいて、オンラインとリアルではどのような違いがあるのでしょうか。今回は、オンライン転職イベントのメリット・デメリットやリアルイベントとの違い、おすすめのオンライン転職フェアの紹介をします。
大手が開く転職イベントがオンライン開催に
新型コロナウイルスの流行により、オフラインで人々が集まるのが難しくなり、転職イベントを開催する大手企業はイベントをオンラインで開催することが増えてきています。
doda・マイナビはセミナーもオンライン化
大手転職サイトのdodaとマイナビは、転職イベントのほか、セミナーもオンラインで開催しています。転職者のニーズに応えたセミナーを開催しているため、転職希望者は参加を検討してみてもいいでしょう。
2社が開催しているオンラインイベントの例とその特徴をいくつか紹介していきましょう。
【doda】
イベント名 | 特徴 |
キャリアアドバイザーが教える 面接力アップセミナー オンライン | 面接対策のノウハウを学べる45~60分の無料セミナー |
アジアキャリアセミナー:50分で分かるアジア転職基本情報 | アジア転職専門アドバイザーが、各国の求人情報やビザなどについて届ける無料セミナー |
新しい時代に求められる営業職になるためのdoda転職フェア セレクト オンライン | 営業職を対象にしたオンライン転職フェア。参加費は無料で、何社とでも面談可能 |
dodaは無料で参加できるオンラインイベントを多数開催しており、あなたに最適な転職先を発見したり、採用に必要なスキルやノウハウを学んだりすることができます。完全予約制ではあるものの、採用担当者からアドバイスをもらえるセミナーもあり、多くの方が参加しています。
【マイナビ】
イベント名 | 特徴 |
マイナビTV キャリア 転職ノウハウセミナー | 転職に必要なスキルや知識を学べる |
マイナビTVキャリア転職ノウハウセンターは、マイナビが動画配信しているオンラインセミナーです。転職必勝セミナーや面接必勝講座などが配信されており、アーカイブも残されているため、見逃した方も好きな時に視聴できます。
無料で参加できるオンラインイベントも多い
中堅規模の転職支援サービス会社も、オンラインでイベントやセミナーを開催するようになってきました。
Daijob.comは、グローバル企業や外資系企業の転職情報を中心に掲載しているサイトです。Daijob.comは、「Daijob Career Fair」というバイリンガル人材を対象にしたオンライン合同企業説明会を開催しています。
グローバル企業の採用セミナーのライブ配信を視聴し、気になる企業が見つかれば、実際の社員と話ができます。オンライン開催ではありますが、企業担当者と転職者が十分なコミュニケーションを取れる内容になっています。
他にも、フリーターの正社員就職を支援するJAICは、自己PR作成や面接対策などのオンラインセミナーを開催しています。
このように、多くの転職支援サービス会社がオンラインイベントを開催しているため、自身の状況やニーズに適したオンラインイベントを探しやすくなっていると言えるでしょう。
オンライン転職イベントのメリット・デメリット
ここからは、オンライン転職イベントのメリット・デメリット、リアルイベントとの違いについて紹介します。
オンライン転職イベントのメリット | ・全国からアクセスできる ・気軽に企業担当者と話せる |
オンライン転職イベントのデメリット | ・リアルイベントの雰囲気が伝わりにくい ・回線環境の整備が必要 |
リアル転職イベントとの違い | ・服装の指定がない ・アーカイブ配信がある |
オンライン転職イベントのメリットは?
オンライン転職イベントの一番のメリットは、インターネット接続さえあれば、どこにいても参加できることです。
リアルイベントの場合、遠方に住む方はイベントに参加できませんでした。オンラインイベントなら、距離の制約が取り払われるので、たとえ海外に住んでいたとしても参加可能です。
また、採用担当者とはチャットでコミュニケーションを取れるメリットもあります。対面よりも話を聞くハードルが低いため、気軽に担当者と情報交換できるでしょう。
オンライン転職イベントのデメリットは?
オンライン転職イベントのコミュニケーション方法は、チャットもしくはビデオ通話です。
基本的に参加者から企業に声をかけることが多いため、参加者が自ら行動に移せない場合は、なかなか情報交換ができません。その点、リアルイベントなら企業は参加者を自社のブースへ呼び込めるので、参加者と企業の活発な交流が生まれます。
また、回線環境の整備も必要です。携帯電話会社の4Gやパケット通信などでも参加できますが、データ利用量が多くなります。可能な限り、安定したWi-Fi環境で参加することがおすすめです。
リアル転職イベントとの違い
リアル転職イベントとの違いは、指定がなければ服装に気を遣う必要がない点です。特にチャットでの参加ならば、服装指定はないため、カジュアルな装いで参加できます。
また、イベントによってはセミナーのアーカイブ配信を行っている点も大きな違いです。日程の都合が合わなかった場合でも、セミナーや企業説明会の様子を動画で確認できます。
おすすめのオンライン転職イベント3選
最後に、おすすめのオンライン転職イベントを3つ紹介します。
type エンジニア転職フェア ONLINE
type エンジニア転職フェア ONLINEは、ITエンジニアもしくはITエンジニア希望者を対象にしたオンライン転職イベントです。日本マイクロソフトや日本IBMデジタルサービス、大塚商会など、大手企業も参加します。
企業担当者とのオンライン個別相談やチャットのほか、転職に役立つセミナー視聴やキャリアアドバイザーとのオンライン相談なども利用できます。
また、世界的に有名なプログラマーによるセミナーや職務経歴書の書き方講座など、エンジニアにはうれしいイベントが盛りだくさんです。
dodaオンライン転職教室 など
転職フェアではありませんが、dodaは転職活動をサポートするオンラインイベントを多数開催しています。セミナーの内容は、キャリア形成や面接対策、オンラインでの履歴書添削などです。
多くのオンラインイベントは、定員100名ほどで1時間弱で終了する小規模なものばかり。気軽に参加できるので、興味あるセミナーを見つけたら、積極的に申し込むのがおすすめです。
GO島根!ITエンジニア転職フェア@オンライン
「GO島根!ITエンジニア転職フェア@オンライン」は、島根県が主催するITエンジニア向けの転職イベント。
島根県は、Rubyの国内最大ビジネスカンファレンスが毎年開催され、ITのコミュニティが活発です。それでいて生活しやすいため、多くのITエンジニアがUIターンをしています。
このオンライン転職イベントには、島根県内のIT企業が集結。オンライン上に会場を設置しているため、リアルイベントのように自由にブースを歩き回りながら、企業担当者と自由に話せます。
また、参加者と企業担当者が相互に声がけできる雑談ブースを用意することで、交流が活発になります。移住に関するサポートも得られるため、島根県への移住を考えているITエンジニアにおすすめのオンライン転職イベントです。
このほかにも、Uターン/Iターンを検討している転職希望者に向けて、地方自治体が開催している転職フェアはいくつかあります。こちらのサイトで、そうしたオンライン転職イベントの情報がまとめられていますので、興味がある方はのぞいてみてください。